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Posted on 20:54:28
■セロトニン系の異常が強迫性障害の発症に関与している?

1980年ごろより、強迫性障害の要因として、脳の一部(大脳基底核領域)における機能異常が指摘され始め、その機能異常には脳内神経伝達物質の1つである“セロトニン”が関与しているのではないかという仮説が立てられるようになりました。



この仮説では、私たちの脳の中には、「汚れを避ける」や「安全を確認する」といった情報をコントロールする部分があり、この部分に異常が起き、情報のコントロールが不能になったときに、強迫性障害のさまざまな症状が現れるのではないかと考えられています。



そして、その情報のコントロールのために重要な役割を果たしているのが、神経伝達物質のセロトニンであると言われています。



セロトニンは脳内の情報を神経細胞から神経細胞へ伝達する役割を担っているのですが、強迫性障害の場合、神経細胞から放出されるセロトニンの働きに何らかの問題が生じて、十分な情報の伝達が行なわれず、脳の強迫性障害に関わる部分での機能異常が生じると考えられています。




治療における多くの研究においても、セロトニン系の異常と強迫性障害の関わりが裏付けられています。
強迫性障害の治療には、抗うつ薬が使われることがほとんどですが、その中でも特に、「セロトニン系に強く作用するくすり」の効果が高いことが分かっており、うつ病に効果があってもセロトニン系に作用しない薬では強迫性障害には効果がないともいわれています。




セロトニン系の異常を中心とした生物学的要因のみで強迫性障害を説明することはできませんが、強迫性障害の患者さんの中には、自分が何度も確認しないと落ち着かないのは性格の問題だからしかたがないと考える方も多いため、さまざまな原因によって生体に異常が起きた結果、強迫性障害の症状が現れる可能性があることが分かってきたことはとても重要なことだと思います。



また、からだに異常が生じているのであれば、それを治療によって修正することで、強迫性障害のいろいろな症状もよくなると考えることができます。

テーマ:病気と付き合いながらの生活
ジャンル:心と身体

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